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カヌーポロの

ルール解説 2022  1

目次

1. 試合開始まで
 ①メンバー
 ②用具
 ③コート
   ④試合形式
   ⑤審判団

 2.試合開始からの
            ボールの奪い合い
      ①ゲーム開始時
   ②ボールの扱い
      ②-1ドリブル
   ②-2パス
     

      ③ボールの奪い合い1
      ③-1手の場合
   ③-2ハンドタックル
  

      ④ボールの奪い合い2
      ④-1パドルの場合
      ④-2ホールディング
     

      ⑤ボールの奪い合い3
      ⑤-1カヤックタックル
      ⑤-2ジョスル
      ⑤-3スクリーン

      ⑤-4オブストラクション

 

☆☆☆

1.試合開始まで

①メンバー

 ・1チーム 5名(交代要員は3名まで)。

   チーム登録は、選手8名 監督1名

   コーチ1名 マネジャー1名。 

 ・試合中、選手が2名になったときは、

   試合終了。得点はその時点の得点。

・貴金属やアクセサリー類(ピアス・

   時 計・ネックレス・ブレスレットや   

  指輪等)の着用は、接触した際に危険      なため、必ず外す。 

  →外部に出でいるものは違反、ヘルメ   ット内などは可。

 

②用具

 

 ・艇は、全長2m~3m未満(クッション       を含まない)、巾50cm~60cm

 前後にクッションを装着し、7kg以上。

 平面上R 10cmの丸み、艇前R 5cmの丸 み、艇後R 3cmの丸み。ワックス禁止。

 ※兵庫県ルールでは、プールで開催さ      

 れる試合の場合は、プールサイドを傷つける可能性があるため艇両横側のフットレストの固定皿ビスの上からもビニールテープ等を貼ることになっている。もしも、ビニールテープ等が剥がれた場合は、速やかに選手交代の自陣に戻り貼り直すこと。

 選手は、試合中の用具の交換や補修として、ゴールラインより外側の控え選手エリアで行うことになっている。ゴールラインよりも内側で行っているとオーバーメンバー扱いでイエローカードの反則になる。 ⇒ 審判は、タイムアウトのシグナル➐と 笛を3回吹く。

  ⇒ ボールがあった場所から相手チームのフリースロー。

 ・パドルは、長さ220cmまで 

ブレード50cm✕25cm厚み5mm以上

R 3cmの丸み、エッジも丸みがある。 

木製は違反、ブレードの先端が金属製も違反。シャフトのみ滑り止めの塗布が認められる(他の用具は禁止)。

 ・フェイスガード付きヘルメット(衝撃吸収材、あごひも付き)。

 ・浮力があり、前後肩脇などのボディープロテクターを兼ねた ライフジャケットを着用。

 ・簡易的には、同じ色の前後番号付きのビブス。できれば、ライフジャケットの色、艇の色、ヘルメットの色、 ユニホームなどのチームの統一が望ましく、番号は1~99まで可。 また、シャツは、上腕の半ばまで覆われた袖のついたチーム同じ色のシャツ。番号の大きさは、ライフジャケット前10cm以上、後ろ20cm以上。ヘルメット両サイド7.5cm以上。

 ・試合中の用具の交換や補修に関しては、

 ・キャプテンは、腕章を付ける。

 ・ボール 公認ウォターポロボールで、ゴム製。(製造業者が勧める内圧力)

 

参考 一般男子用400g~450g  68cm~71cm  90~97kPa

 一般女子用400g~450g  65cm~  67cm  83~90kPa

 ジュニア用300g~320g  58cm~60cm 40~50kPa

      注意 気温と水温で変動するので、  定期的なチェックが必要。                          

                          

③コート

 

 ・コートは、長いほうが最大40m以下で、35m✕23m。 

あるいは、3 : 2の比率の長方形の大きさに近いこと。   また、水深90cm以上の静水、水面から3mは障害物が無く、天井は5m以上。

 ・ゴールは、水面上からゴールフレームの下側の内側までが、2mの高さに吊る。 また、ゴールフレームの内径が、縦1 m、横1.5 mの大きさで、ゴールフレームの厚みは、5 cmまで。ゴールのネットは、50cm以上の深さがあること。 

ジュニア用は、高さ1.5mの場合もある。

     注意 フロート式以外は、水量によって変動するので、定期的なチェックが必要。

 ・得点板の表示は、キーパーが守っている(チームベンチがある)方に加点し、

コートチェンジのときに入れ替える。

 ・試合表に最初に書かれているチームは、本部席から見て、左手側が前半のチームコート(ベンチ)。

 ・試合中は、交代エリア内で、用具の交換ができる。それ以外の場所での交換は、オーバーメンバーとしてイエローカード扱い。

 ・コーチエリア

(1)各自陣側のゴールラインより1m後方からゴール中心から左右2mずつの範囲を避けたコの字の部分である。

(2)自分のチームがディフェンス時は、ゴール後方の4mの通行禁止。

   → 上の2つのどちらかが、違反の場 合は、審判がチームにグリーンカードを与える。また、2つともならば、追加のグリーンカードになる。

 ただし、再び、同じ違反をすればイジェクション・レッド・カード   になる。

④試合形式

 

・1ゴール 1点。

・試合時間は、通常  前後半 7分、ハーフタイム2分。

    前後半10 分、ハーフタイム3分。

延長戦に関しては、開始前に3分の休  憩を取り、  前後半 3分、ハーフタイム1分での、Vゴール方式(最初に得点したチームチームが勝者)。

 ・ショット・クロック・ルール

   ボールをキープしたチームは、1分以内にシュートしなければ、

 (チームが瞬間的にボールを失っても、他のスローをして攻撃が続いても無関係)  相手ボールになる。

※ 例 ボールキープしたチームに、   40秒経過時に、鐘を1~2回程度鳴らす。

 ※兵庫県ルール

50秒経過時に、プラカードを示す。

55秒経過時に、プラカードを示す。

60秒が終了時に鐘を3回以上程度鳴らす。

 ⇒鐘が鳴った時点で、5秒のハンドシグナル⓫ 相手ボール。

・トーナメント形式や予選リーグ戦、決勝トーナメント。

交流戦トーナメント形式の試合もある。

 ・リーグ戦のチーム勝ち点 勝ち→3点、引き分け→1点、負け→0点。

勝ち点が同点の場合は、次の順で決定する ①得失点差→大 ②総得点→大 ③直接対決結果→勝ち ④フェア・プレイ→カード点数が小さい (イジェクション・レッド・カード25点/枚、グリーン、イエロー、レッドのカード各5点/枚)

⑤再試合/抽選とする。  

 

 ※兵庫県ルールでは、準決勝の延長戦のみで、ナルティー・シュート・アウトを採用。

  競技終了時のメンバーで、ゴールキー パー有りで、4.0m位置からショット。  これで決しないときは、抽選。

⑤審判団(8名)

 

 ・主審1名(本部席側のサイド)。 黒のウェアで、笛とカードの所持。

  役割は、試合を主にコントロールする(自分のサイドライン付近のボールは責任を持つ)。

 ・副審1名(本部席側の反対側のサイド)。  黒のウェアで、笛とカードの所持。 役割は、試合を副にコントロールする(自分のサイドライン付近のボールは責任を持つ)。

 ・線審2名 (また、固定カメラ使用可)

 (本部席側から見て右側と

  本部席側の反対側から見て右側のゴールラインに着席)。

  →自分のサイドライン側と右側のゴールラインを管理する。 

     各艇が正しい位置の場合は緑旗を、違反の場合は赤旗を揚げて示す。

   役割は、

  ・スタート位置とスタート時の違反。

 ・サイドラインとゴールラインの管理 (ゴールのインかアウトも)。

     ・選手の出入り(交代とカードを受けた者)。

・転覆者の管理。

・得点員2名(本部席側)

  役割は、・得点板への得点毎の表示とハーフタイムの入れ替え。

・次の試合対戦表示。

掲示板、記録表等への記入。

 ・サンクションカードカードを受けた者の選手番号と監督チーム   スタッフとカードの色と時間の記録をし、計時係と連携する。 

・計時員2名(本部側)    

 役割は、

・試合時間とサンクションカード2分間退場の計時が一人。

     もう一人はショット・クロック専任。

      ・サンクションカード(グリーンやイエローカード)を受けた者の2分間計時。退場時間が終える時間の少し手前(30秒前あたり)で線審とともに時間と入場の管理を行う(緑旗の準備を示す)。

・審判からのタイムアウト中は、赤旗を出す。

2.試合開始からの

ボールの奪い合い

 

・試合開始時刻から5分経過しても5人揃わない場合は、没収試合となる。

 得点は、7対0とする。

 ・主審は、選手や審判員(計時、得点、ラインズマンなど)たちの準備が できているかを確認する。このときは、ボールを手で持たない方が良い。

→ 笛を短く2回で、注意喚起でも可。

 ・各チーム5人の選手が、ゴールライン上に艇を付けて待つ。

    →センターに向いている艇の後ろがゴールラインから離れては いけないが、後方へ離れて艇がゴールライン上に位置していなくても可とする(静止は必要)。                                

 ・チーム5人の選手が整列し、各選手艇を止め、静止(パドルも止める)した らラインズマンが赤旗から緑旗に掲げ直す。

 しかし、選手の艇が故意に前進したり、パドル等を動かした場合は、  線審が、緑旗から赤旗に掲げ直し、5人の選手全員が艇を 停め、パドルを止めて待機するように、線審が、協力を 促すよう呼びかけることが必要である。なお、強風によって艇の後ろが、ゴールラインより前に出てしまった 場合も同様に扱う。

 ・主審は、笛を長く1回吹き(試合開始) →この笛で、計時員が計時開始。

    ボールをセンターライン中央付近(極端にサイドラインに近すぎる場合は、 

      プールサイドやコースロープと絡む危険性が生じるので、やり直しもある) 

      に投げ入れるか、ボール固定装置を外す。

 ・両チームの選手各1名が、この笛でボールを取りに行く。

①ゲーム開始時

 主審や副審が注意して見て判断するのは、 審判が笛を吹いた試合開始時に、明らかな不公平や危険性が生じると 

判断したときは、主審か副審が、

    ⇒笛3回       プッ!     プッ!     プッ! 

 と吹く。

ボールを戻し、競技をやり直す。

・線審が、次に揚げた赤旗の場合は、反則として扱う。

 線審が注意して見て判断するのは、

 ・ フライング(主審が笛を吹く前にスタートした)

   ボールを取りに行く人が、選手がパドルを止めず、艇がわずかに動いた場合は、

  ⇒ スタート時の反則として、線審が赤旗を揚げる。

      ⇒ 審判は、スタート時の反則のシグナル❶ 

 ⇒ センターから相手ボール。 フリースロー。

 ・ ボールを取りに行く人が、何らかの方法で推進力を得て、スタートした場合。

     ⇒ スタート時の反則として、線審が赤旗を揚げる。    

       ⇒ 審判は、スタート時の反則のシグナル❶ 

    ⇒ センターから相手ボール。 フリースロー。
  以上までが、スタート時の反則となるので、線審の役割が重要。

   次に、主審や副審が、注意して見て判断するのは、

 ・ ボールを取りに行く人が、両チームでの1対1ではなく、もう1人が3m

   (艇の長さ分)以内に侵入した場合は、

 つまり、味方同士の身体と身体の距  離が3m以内に入ってきたときは、

    ⇒ 主審は、スタート時の反則❶。 

       ⇒ センターから相手ボール。 フリーショット。

 ・ 艇の真後ろを漕いでくるのは、艇の先端から身体までが1.5mとして、     + 艇の後ろから身体までが1.5m

 艇と艇の間の距離が少しとして

(接触していたら手助けになり違反だが)     

 = 3m以上は、離れていると判断。     →反則として認められない。

 ・ サイドライン付近を1対1の2人よりも速く漕いでくるのは、

 →反則として認められない。

開始時のボールの奪い合い

 ・1対1で、ボールが両方の艇に挟まれて、3m 以内で飛び跳ねた場合は、

 この2名以外にボール触れてはいけない。

 ・1対1で、ボールが両方の艇に挟まれて、3m以上飛び跳ねた場合は、

 他の選手がボールに触れても構わない。

 ・1対1で、ボールが両方の艇に挟まれて、ボールがコート外へ飛んで行った場合は、

     ⇒審判はレフリーボールのシグナル➑。そして、➐。

  ⇒レフリーボール  ボールが出たサイドラインから

 ・1対1で、相手の身体に艇が当たった場合は、      

   ⇒当てた方が違反

 ⇒審判はカヤックタックルのシグナル➓。  

     ⇒センターから相手ボール。  フリーショット。   

 ・1対1で、艇が相手のスプレースカートの上に乗り上げた場合は、

   ⇒スプレースカートの上に乗った方が違反

 ⇒審判はカヤックタックルのシグナル➓。

  ⇒センターから相手ボール。 フリーショット。

②ボールの扱い

 ・ボールは、おもに手で扱い、パドルを使っても良い(野球のバットのよう  

  に振り回すのではない)。 【速いドリブルは攻撃チャンスをつくれる】

 ・ボールを持っていられるのは、5秒以内。つまり、ボールを受け取ったら 

 ドリブルで1m以上ボールを離す(リリース・ポイントから)か、(上方は無 

効で駄目)パスか、シュートなどを行う。

 ただし、1mは、リリース・ポイントから1mなので、最低の範囲としては、

 前方向は、スプレースカート+ボール1個分、

   横方向は、艇2艇分の幅と考える。
・敵もごく近くにいない選手が、ボールを持ってはいないが、手の届く範囲内(胸の中心から1mとして)にボールがあるときは、保時(ポゼッション)

  =キープ中であると判断し、そこで方向転換などを行っている場合は、

5秒ルールを適用すべきである。

 ・パドルでボールを乗せたままで、片方 のブレードを持てば、1m以上 身体 

 からボールが離れるが、1m以内でボールを保持したままであると見なす。

②-1 ドリブルは、手でもパドルでも良い。

 ・前方向の(リリース・ポイントから)

1m(スプレースカートの前まで)  

 以内なら、ドリブルと認めてはいけない。

 ・横方向の1m(片手が1mの人はそういないので、片手の届く範囲まで) 

 以内ならば、ドリブルと認めてはいけない。

  つまり、上2点のことから、艇が前後に進んでいない場合に、投げたボールを

      手で取れたならば、明らかにドリブルを行っていないと判断できる。
  ボールをキャッチか、1m以内にキープしたときから、

  審判が、ゼロ、1、2、3、4、5と数えるべきで、 5になれば  

   ⇒ 5秒保持の反則⓫。

 ⇒ その場から相手ボール。 

 ・脇にボールを抱えて(チキンウイング)、漕いだ場合(移動しはじめたら) 

は、反則。

 ⇒5秒保持の反則⓫。  

    ⇒その場から相手ボール。  

 ・両手でパドルを握った状態で、パドルと身体の間にボールを挟む行為は

認められない。⇒ 5秒保持の反則⓫。 

 ⇒その場から相手ボール

 ・片手でボールを持ち、反対の片手でパドルを漕いで移動するのは、  反則ではないので、審判が、ゼロ、1、2、3、4、5と数えるべきである。

 ・漕いでいる際にデッキの上をボールを転がす行為は認められている。 

 ・ボールをスプレースカートの上やスカートの真後ろの部分のデッキの上に置いて、漕いだら(移動しはじめたら)、反則。

  ⇒5秒保持の反則⓫。 

       ⇒ その場から相手ボール。

    → 艇の前のデッキや後ろのスターンの上は、ボールは置いても落ちる が、

        前のスプレースカートの上や後ろのスプレースカートとライフ    

         ジャケットと艇と挟んでもたれるようにすれば、容易にボールが運べるため。

 ・ボールをキャッチしたときに瞬間的に自分のスプレースカートの上やデッキの上に触れた場合は、反則ではない。   

 しかし、ボールをキャッチしたときに瞬間的でも敵のスプレースカートの上や艇の上に手やキャッチしたが触れた場合は、相手の艇の動きを  止めたと判断し反則である。

        ⇒ ホールディングの反則⓳。

          ⇒ その場から相手ボール。

 ・手から離れたボールが偶然に艇の前方のデッキに乗り上ってしまい、

艇を進めたとしても反則ではない。

②-2 パスは、手でもパドルでも良い 。

       ボールをカヤックに当てて、ボールを送るバウンドパスも認められる。

  ・スローを得るために敵のカヤックに当てることは、認める。

 ただし、ショット・クロック・ルールがない場合では、  あまりにも執拗に行う場合は、グリーンカードを与える。 

  ・スローを得るために敵の選手の身体にボールを故意に当てることは、危害与える行為としてイエローカードと考えたい。

③ボールの奪い合い1

 

 ③-1  手の場合

 

 ・ボールのみに対して接触する行為(サック)は認められている。敵が持っているボールを  手でボールをはたくのは、反則ではない。    シュートのときも同様である。    しかし、両手でしっかりとボールを持っているのに、手で奪いとろうとするのは反則。

         ⇒ ホールディングの反則⓳。  

        ⇒ その場から相手ボール。

 ・敵が持っているボールを取るため、敵の手を手で掴んだり、手を 手でたたく。

           ⇒ ホールディングの反則⓳。  

                ⇒ その場から相手ボール。

 ・敵が持っているボールを取るため、敵のパドルを手で掴んだり、  

  パドルを手でたたく。  

             ⇒ ホールディングの反則⓳。                   ⇒ その場から相手ボール。

 ・敵のパスボールやシュートボールを手で、防いだり、カットするのは、 

  反則ではない(静止した状態で)。

③-2ハンドタックル

 ボールをキープ(手でボールを持っているか、手の届く範囲にボールが

あり、支配している場合)している敵に対して、オープンハンドの片手で、

敵の背中、上腕(ひじから上)、肩の横から肩の後ろ、脇を押すこと。    

 また、感覚的には、タッチして押す。
 たたく、殴るように見えた場合は、タックルの反則。

     ⇒ ハンドタックルの反則⓳。    ⇒19. Illegal Holding

                     / Illegal Hand Tackle            

     ⇒ その場から相手ボール。

  もし、ボールを持つ腕に触れたり、 胸や腹、肩の前、ひじから下の手、   頭部、艇。

      ⇒ ハンドタックルの反則⓳で、

ハンドタックルの反則か、

 ホールディングとみなす。

          ⇒ その場から相手ボール。

       特に、胸と頭部は、より危険なため  グリーンカード

               カード提示⓱

ハンドタックル禁止の場所

 ・ハンドタックルをしようとする敵の反対側のすぐ横に他の艇がある場合は、

敵がその艇のデッキに強打し、ケガ等の恐れがあり危険なため、

      ⇒ ハンドタックルの反則⓳。 

       ⇒ その場から相手ボール。  

※ 兵庫県では、コートがプールでの場合、プールサイドがサイドラインのときは、サイドラインの1m以内でのプールサイド側へのハンドタックルは、 プールサイドに頭部や他の部分を強打する危険性が非常に高いく、 プールを傷つける可能性も高いため。

 ⇒ ハンドタックルの反則⓳とカード提示⓱。 イエローカード    

  ⇒ その場から相手ボール。 

 

 ハンドタックル禁止の人 

・試合前に確認したハンドタックル禁止者にハンドタックルをした場合。

 ⇒ ハンドタックルの反則⓳とカード提示⓱。  イエローカード 

  ⇒ その場から相手ボール。

    

審判としては、すれ違いざまに注意すること。

 肩の前あたりの部分のハンドタックルは、たたきつける感覚になり、衝撃がとても高くなり、負傷のリスクがとても高くなる。

 ⇒ ハンドタックルの反則⓳。   

   ⇒ その場から相手ボール。

  つまり、選手からすれば、        前からではなく横からタッチして押す感覚がよい

  

☆負傷のリスクが高い胸と頭部に対しては、タックルから艇やプールサイド等に

当たる状況もあるので、レッドーカードを与えるべき。

  ※参考:  胸への衝撃が強いは、肋骨が折れたり、肺を覆う胸膜や肺、そのものが破れて気胸という病気になったりする。さらに重症になると大動脈が損傷したり心臓が止まってしまったりすることもある。頭や顔を強く打つと、出血や腫れ、骨折の有無に関わらず、脳に損傷を

受けている場合がある。状況によっては、けいれん(ひきつけ)やしびれて手足に力が入らず、顔を上げられずに、溺れてしまう場合もある。

緊急搬送が必要→脳外科の病院を受診。

 ・パスをした直後やボールを持っていない選手にハンドタックルをした。

   ⇒ ハンドタックルの反則⓳。

   さらに、チームの攻撃を遅らせる意図があると判断し、

 カード提示⓱をすべきである。 グリーンカード       

       ⇒ その場から相手ボール。        

 ・両手でのハンドタックルは、

       ⇒ ハンドタックルの反則⓳とカード提示⓱。 イエローカード      

     ⇒ その場から相手ボール。

 ・ 一度ハンドタックルして起き上がってきた選手に対して、 再び、ハンドタックルができるのは、起き上がってきた選手の両肩が水上に出てきた時である。        しかし、両肩が水上に出てくる前にハンドタックルをした場合は、

     ⇒ ハンドタックルの反則⓳。   

     ⇒ その場から相手ボール。

 ・ 敵選手がハンドタックルを仕掛けてきたときに自分の手や前腕または肘を

敵選手に向けて動かすことは、違反になる。

  ⇒ ハンドタックルの反則⓳。   

    ⇒ その場から相手ボール。

④ボールの奪い合い2

 

 ④-1   パドルの場合

 

・パドルを投げる。

 ⇒ パドル操作の反則⓬  と、カード提示⓱  イエローカード。 

       ⇒ その場から相手ボール。    

 ただし、ボールの威力が強く、パドルに当たってパドルが手から離れた場合は、パドルを投げたとは判断しない。
・パドルで、敵の選手の身体や艇をたたく、押さえる、押し進めたなどのときと、故意でなくても結果として、パドルが身体(頭やヘルメット、  顔、耳、手)に当たった(接触した)場合は、

     ⇒ パドル操作の反則⓬。              

       ⇒ その場から相手ボールと、カード提示⓱  イエローカード。

 ・パドルでボールを殴打した(野球のバットように振り回して打つ)。

    ⇒ パドル操作の反則⓬。              

      ⇒ その場から相手ボールと、カード提示⓱  イエローカード。

 ・パドルで他の競技者を危険にさらした場合は、

     ⇒パドル操作の反則⓬。              

         ⇒その場から相手ボールと、カード提示⓱  イエローカード。

 ・相手の手の届く範囲内にボールがあるときに、パドルでボールに対して、プレイをした場合は、こでの手の届く範囲内は、前方は、スプレースカートの前まで。

左右は、艇の幅分。上方は、頭2個分か手を上げた分と判断する。 

 ⇒ パドル操作の反則⓬。               

  ⇒ その場から相手ボール。
ただし、後方に関しては、身体のすぐ後ろでない限り反則を取らない。

カヤック越しのプレイは可であるが、

 ・手の届く範囲内(上記と同様)にパドルが、入った場合は、 

 ⇒ パドル操作の反則⓬。              

 ⇒ その場から相手ボール。         

・パドルが艇に接触し相手の行動を少しでも押さえた場合は、

  ⇒ ホールディングの反則⓳。        

      ⇒ その場から相手ボール。     

 ☆ただし、以下の場合は注意

 例えば、自分の右真横の手の届く範囲内にボールが来たが、敵がそこにパドルを入れてきた。

 ☆-①自分は、両手でパドルを持ち、左側の逆の方にパドルを入れていた場合は、 ⇒ 敵は、反則を取られない。

 ☆-②自分の左手は、パドルを握っていたが、ボールのある右側の手はフリーだった場合は、 ⇒ 敵は、反則を取られる。

 

④-2 ホールディング 


選手が相手のカヤックに手,腕,パドルで触ることによって、相手選手の身体や装備を掴むことにより、相手選手の動きを制限したり支持力、推進力を得たりすること。
・合法的にカヤックタックルを受けて、

   バランスを崩して相手の艇に手をついたり、パドルで相手のデッキを押さえてしまったり、たたいた場合は、

     ⇒ ホールディングの反則⓳。  ⇒   19. Illegal Holding

                  / Illegal Hand Tackle

        ⇒ その場から相手ボール
・パドルで、敵の艇を押さえる (艇の前、横、後ろ、上から)場合は、

     ⇒ ホールディングの反則⓳。     

        ⇒ その場から相手ボール。

・艇と艇との間隔が比較的狭く、漕いでいるときに、パドルが、艇にコツンと当たった場合は、反則としない。

・相手のカヤックタックルやハンドタックルの試みを手、腕、肘を相手に動かして防ぐこと。

・片手、または両手で、相手の腕やボールに対して強烈な接触行為をすること。

・競技エリアの装備,境界線,ゴールの支柱や全ての周りの物を、選手が 推進力,支持力を得るためそれらを使ったり、または動かしたりすることで、

  ゲーム内容に不公平が生じる場合は、すぐに反則とみなす。

           ⇒ ホールディングの反則⓳。     

          ⇒ その場から相手ボール。
 

 ・ゴールキーパーがゴールラインのフロートを掴んだり、ゴールフレームにパドルを引っかけて、位置取りをする場合は、  ⇒ ホールディングの反則⓳。               ⇒ その場から相手ボール。
・転覆した選手がサイドラインやゴールライン等のフロートなどを掴み、

  リカバリーした場合は、

   ⇒ ホールディングの反則⓳。     

      ⇒ その場から相手ボール。

⑤ボールの奪い合い3

   艇と艇の場合

 

⑤-1 カヤックタックル (艇で相手の艇をぶっつける 瞬間的な接触)

 

・6mエリア以内とボールの3m以内は、可能である。それ以外は反則。

 ・艇の横を80°~100°の場合は、 

      この場合の艇の横は、コックピットである。つまり、そこはとても    

 危険であると判断する。

 おおよそ選手の位置から、前はスプレースカート+ボール1個分、

 後ろもスプレースカート分+ボール1個分と考える。

  ⇒ タックルの反則➓。     

     ⇒ その場から相手ボール。

 しかし、同じ角度でもバウやスターンの横は反則としない。

  おおよそバウやスターンは、艇の端から各60cm程度と考える。

 ・艇の横を80度~100度の場合でも、艇を沈めて相手の艇の下にバウ先を入れた場合(入れられた艇が、勢いよく後ろに押されたりしていなければ良いと判断)は、反則としない。

 ・艇の上に乗るのは、反則ではない。
  しかし、艇が結果として、 

 相手の身体(腕は含まない)に当ったときは、とても危険。

 また、スプレースカートの上に乗ったときも、人にとても近いので 

 危険な行為と判断する。 

   ⇒ タックルの反則➓。     

   ⇒ その場から相手ボール。
・艇のバウやスターンを上方に上げたときに人に接触も同様。  

  ⇒ タックルの反則➓。     

     ⇒ その場から相手ボール。
・漕いでいない敵に対し、艇の下から艇を入れて相手の艇が、

   自分に当たった場合は、

       ⇒ タックルの反則➓ではない。

 敵の艇と水面上のボール、敵の手と水面上ボール、敵のパドルと水面上のボールの間に艇を入れるのは違反ではない。

 ・6mエリア以外で、ボールが3m以内にある場合のときに、

  ボールを保持している(保持しようとしている)選手の真横にその選手と 

同じチームの選手がいるように重なり合っている場合は、つまり、2人対1人で、1人の方が、ボールを保持していない選手にカヤックタックルをしても反則にならない。また、1人で2人を同時に艇で押さえた 場合も反則ではない。

 しかし、逆に2人で1人を同時に艇で、押さえた場合は、この1人の進む方向を妨げたことになるので、反則とする。

      ⇒ ダブルカヤックアタック ?

   または、 他の方向にも進めないので進路妨害と見なす。

     ⇒ オブストラクションの反則➒。   

      ⇒その場から相手ボール。

 ※ プールでは、プールサイドがサイドラインの場合は、  敵のカヤックがプールサイド1m以内で、プールサイドに平行して位置する場合では、敵の艇の横(プールサイド側方向)に、プール中央側か

 らの艇のカヤックタックルは、イエローカードの反則とする。

 敵の艇が(プールサイド側方向に垂直方向ならば、艇の横からのカヤックタックルを受けても、強い衝撃は無いと見なし、反則としない。

   しかし、 敵のカヤックがプールサイド1m以内で、プールサイドに平行していない場合では、敵の艇の横(艇の前か後ろがプールサイド側方向にあるとき)からのカヤックタックルは、反則としない。つまり、敵の艇の前か後ろがプールサイド側方向にあるときは、艇の横からのカヤックタックルは、強い衝撃は無いと見なし、反則としない。

  6mライン近くの攻防(ボールも3m以内にも無い)

    審判の立ち位置は6mライン上にいて、判断すべき。

    6mエリア以内にいたが、敵が攻めてきたのでディフェンスが積極的に漕いで、カヤックタックルをした。

 艇同士が当たった場所が、            6mエリア内のときは、反則ではない。

6mエリア外のとき

   (オブストラクションと同様と判断)

  ⇒ タックルの反則➓。     

 ⇒ その場からオフェンス側のボール。
・6m以内のエリア外で、ボールも3m以内にないとき、

     例えば、敵ボールになり、自分が戻るのと相手が攻めてくるのが同時に起こった場合は、艇同士が、平行に併走している場合は、反則ではない。

   しかし、どちらかが、相手の艇に故意にぶつけると

     ⇒ タックルの反則➓。

   (要するに進路妨害のオブストラクションとして判断。 )

      ⇒ その場から相手ボール。

⑤-2 ジョスル(押し合い)

 

6mエリア以内で、自分のポジションをとるために艇で、相手の艇を押していく(攻撃のスペースをつくるため)。 断続的な接触。
・ボールが無く、6mエリア以外では、

         ⇒ タックルの反則➓。     

        ⇒ その場から相手ボール。
・ボールが無くても、6mエリア以内ならば艇で相手を押すことは、反則ではない。    

 ・艇を回転させても乗っている人が、そのポイントからほとんど移動していない場合は、艇を180°動かしても可。    

 ・漕ぐことやボールに関わっていない何もしていない人を2m押し続けて 移動させたら (要するにかなり格下の相手か初心者に対して、スポーツ精神に反すると考える)
   ⇒ タックルの反則➓。  

  ⇒ ボールのあった場から相手ボール。

 ・カヤックの全ての部分がゴールラインより後ろにいる選手には、6mエリア以内にいないので、ジョスルすると、

     ⇒ タックルの反則➓。   

  ⇒ ボールのあった場から相手ボール。
 

⑤-3 スクリーン

 

     (敵の艇の進行をパドルストロークもしていない静止した艇で、ぐこと。6m以内のエリアやボールの3m以内でもある。)  

 つまり、ボールの方向に対しては、少し有効であり、あまり積極的ではないが、相手の進行を少し遅らせることはできる。  

例えば、どのような場合があるのか、

 ボールを持った敵をディフェンスしているときに、相手は自分を超えてボールをバスし、相手も自分を超えて進みたいとき、漕がないでそのままいるのが、スクリーンと考えられる。

  ・6m以外で、今まで、漕いでいた選手がボールを持たない敵の前に来ていきなり漕ぐのを止めて、相手の進行を防ぐ。

        ⇒ タックルの反則➓。        

           ⇒ その場から相手ボール。

 ・6m以内で、ボールが移って守備に戻る敵の進路を無意識のうちであったと しても、中央のゴールの方向(ゴールとゴールを結ぶ線上)に関しては、

       ⇒ タックルの反則➓ 。       

         ⇒ その場から相手ボール。

 

 

⑤-4 オブストラクション (進路妨害) 

 

ボールと無関係に相手の動きを妨害する反則。ボールに対してプレーする意識がなく、自分の艇を漕いで進めて、敵の進路を妨害すること。

 スペースに入り込もうとしている敵や前線に飛び出そうとしている敵の進路を妨げること。
     ⇒ タックルの違反➓が変更➒。 ⇒  9. オブストラクション

                      9. OBSTRUCTION

            ⇒ その場から相手ボール。

 ・6mライン以外でも、ボールに届かない距離(3m以上)では、積極的にまたは、

      故意に相手の進路を妨げたら、  

⇒ 進路妨害である。

⇒ オブストラクションの反則➒である。    

       ⇒ その場から相手ボール。

 ・6mライン以外でも、ボールから距離(3m以内)では、積極的にまたは、故意に相手進路を妨げても    

⇒ 進路妨害でない。

 ⇒ オブストラクションの反則➒ではない 。

     

 ・ボールから距離(3m以上)で、自分と敵2人がボールに 向かって漕いでいる場合は、    (敵のうち近くの一人が何らかのプレスを掛けたら)

  例 ボールが空中ではなく水上にある状況で、ボールを競い合っていない選手が、競い合おうとしている相手選手の進路を妨害する

  ⇒ 進路妨害である。

  ⇒ オブストラクションの反則➒。   

               ⇒ その場から相手ボール。

  状況によっては、ドリブルしている選手がボールを離したあと ファウルを誘うためにわざとしかけてくる場合もある。
・ボールを保持している(保持しようとしている)人に、敵側複数人で艇の両側を

 挟み込んだ場合は

   ⇒ ダブルアタック ?

  または、他の方向にも進めないので進路妨害とみなす。

     ⇒ オブストラクションの反則➒。 

            ⇒ その場から相手ボール。

  • 6m以内のエリアであってもスクリーンとオブストラクションの反則はある。

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