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カヌーポロの

ルール解説 2022  3

目次

 ⑦カード
     1.制裁を科す場合の用語の定義

     2.卑劣(不名誉)な行為
     3.スポーツ精神に反する行為
     4.審判がカードを与える各対象とカード
        4-①チーム
       4-②個人
     

      インジェクション・レッド・  カード
      カード・システム比較参考表

    グリーン・カード
    イエロー・カード
    レッド・カード
   (案)カードのまとめ
   (案)反則の深読み

 

    ⑧タイムアウト
    ➈審判の判定
     ⑩審判に対する質疑
     ⑪ 試合終了

 

  8ハンドシグナル

   付録 Q&A
    あとがき

 

☆☆☆

 

⑦カード(制裁) 

偶発的な反則は存在するが、カードは「意図的」、「危険」な反則であり、ことの重大性と頻度に応じてペナルティを科す。

1.制裁を科す場合の用語の定義

(1) 意図的な反則

  違反となるプレイを避けるための努力が  なされなかった反則。

(2) 危険な反則

  相手選手の腕、頭または身体に激しい接触があり、負傷させる可能性のある反則。

(3) 激しい接触

  相手選手を負傷させる、または装備を損傷させる可能性のある接触。

(4) パス又はシュート

  手またはパドルでボールを保持する選手が、当該選手と同一チームの 選手に対するパス又はシュートを試みる行為。

(5) 決定的な得点場面

 プレイが続行した場合、非常に高い確率で得点が認められていたと 審判が判断する場面。

(6) ボール・コントロール

  選手がポゼッション中にあり、または最もボールに近い選手がボー ルから 3m 以内にいる状況。

(7) チーム・ポゼッション

  チームのメンバーがポゼッション中にあり、またはボール・コント ロール中にあって、当該チームが攻撃側であるとみなされる状況。

 

 2.卑劣(不名誉)な行為

 

(1) 試合中にチームによる卑劣(不名誉)な行為が行われた場合、競技委員  会が当該行為について協議することとする。

  (2) 前項の場合において、競技委員会は適切な措置を講じて当該チームを

        大会から失格とすることができる。

  (3) チームの監督は、審判またはその他競技役員の任命に関して疑問があ  る場合は、チームを代表して競技委員長及び技術長の一方、または双方に申し立てることができる。

  (4) チームのメンバー、またはチーム・スタッフ等は、競技委員長及び技  術長を除くその他競技役員に対して審判の任命や判定に関する疑問を申し立てた場合、直ちに競技委員会により当該チームが大会から失格となる懲戒処分を受けるか否かについて諮問されるものとする。

 3.スポーツ精神に反する行為(シグナル⓱ 及び⓲  適用)

 

(1) 選手が試合の中断中に違反となる行為を犯すこと。

  (2) 転覆後に起き上がろうとする相手選手の行為を妨げること(転覆した相手選手に対しては、当該選手の頭と両肩が水上に起き上がった後でなければ、再度タックルしてはならない。)。

  (3) 相手選手のパドルを掴み、手の届く範囲外にパドルを動かし、または  パドルを取ることを意図的に妨げる等、相手選手の装備に対して妨害 すること。

  (4) 反則または得点が認められた後、ボールを遠くに投げる、または意図  的に進路妨害することで、相手選手による速やかなリスタートを妨げ  る意図的な遅延行為をすること(ポゼッション中にあるチームが反則      となった場合、ボールを保持する選手は速やかにボールを水面に置く こととし、相手チームのリスタートを妨げ、または遅延行為をしては ならない)。

  (5) 選手が異議を唱えること。

  (6) 報復すること。

  (7) 下品な言葉又は暴言を吐くこと。

  (8) 選手、審判又は競技役員に対するその他スポーツ精神に反する行為、または負傷を装い審判の思慮に訴えかける等、競技理念に弊害をもたらすと判断される行為をすること。

  (9) 相手選手のカヤックにボールを当ててボール・アウトさせ、利益を得る行為をすること。

 4.審判がカードを与える各対象とカード

4-① チーム (監督、チーム・スタッフ

⇒   カード(退場なし)

【グリーン、イエロー、レッド やインジェクション・レッド・カードがあ  る】

4-② 選手  (個人)

 ⇒   サンクション・カード(退場あり)

  【グリーン、イエロー、レッド やインジェクション・レッド・カードがある】

4-①、②ともに 

⇒笛3回 競技者やチームへ「カード」を示す。

 ⇒タイムアウト ➐をとり、試合時間を止める。
⇒カード提示  ⓱

 

4-①チーム (監督、チーム・スタッフ)に関しての詳細

1. 監督または、チームのキャプテンは、審判の判定に対する質疑を行うことができる。

(1) ハーフ・タイム又は試合が終了したとき

(2) コート外にボール・アウトしたとき

 

2. ボールがイン・プレーのとき又は審判が試合に関する職務を果たし 

ているときは、審判に話しかけることは許されない。監督及びチームのキャプテン(腕章)を除くその他のチーム・スタッフは審判 

に話しかけてはならない。

3. 監督または、チームのキャプテンは、次に掲げることを行ってはならない。

(1)ボールがイン・プレーのとき、審判が試合に関する職務を果たしているとき、またはハーフ・タイム、もしくは試合終了時以外のときに審判に話しかけること。

(2)イジェクション・レッド・カードが与えられる行為のほか、審判、競技役員または、相手チームに対して、侮辱する言葉、身振り、過度の抗議または、スポーツ精神に反する行為を行うこと。

(3) 競技中にコーチ・エリアを離れること。

 4. 上記の3の事柄で違反したチームの監督及びチーム・スタッフ全員 に対して 1枚のグリーン・カードを与えられる。

 

 5. 4の事柄のグリーン・カードは、違反が発生したとき、または試合が次に中断したときに与えられる。

 

6. 監督及びチーム・スタッフに与えられたグリーン・カードは警告を意味し、退場を求めない。

7. グリーン・カードによる警告を受けた監督または、チーム・スタッフが、コーチ・エリアを離れた場合、イジェクション・レッド・カードが与えられる。

   

8. イジェクション・レッド・カードが与えられた監督または、チーム・スタッフは、直ちに競技場から退場しなければならず、交替することはできない。この場合において、競技場からの退場が完了するまでは、試合は再開されず、退場者は選手及び監督と接触することはできない。

   

9. イジェクション・レッド・カードが与えられた監督、またはチーム・ スタッフが競技場からの退場を拒否した場合、審判は試合を中止し、 競技委員会に報告すること。

  

10. イジェクション・レッド・カードが与えられた監督又はチーム・スタッフは、自動的に 1 試合退場となり、当該試合の次の 1 試合にも参加することができない。退場中は競技場外または、観客エリアにいなければならず、選手及び監督と接触することはできない。

   参考 グリーンカードの枚数(他のカードはも同様)は、リセットされない。

 

 

4-② 選手  (個人)に関しての詳細 

サンクション・カード

 

違反となる行為を避けようとしている意思が認められる「軽微な反則」

(例 相手選手の手の届かない範囲にパドルを留めようとしているや競技開始時の

 ボール取りで相手選手にカヤックが衝突しないように試みる等)のような、明らかに偶発的に発生した反則にはサンクション・カードは適用されず、「重大な反則」として認められる危険な行為に対してサンクション・カードが適用される。

 個人に対してのみ与えるカードは、以下の2種類がある。

 ①グリーン・カード、イエロー・

          カード、レッド・カード

 ②インジェクション・レッド・カード

選手に与えられる上記①のサンクション・カードは、

・1枚目がグリーン・カード、次の反則で2枚目がイエロー・カード、次の反則で

3枚目がレッド・カードとなっていく。

・しかし、選手が犯した意図的な反則が試合の流れに大きな影響を与えると判断した場合、2枚目(イエロー)、3枚目(レッド)等の段階を踏むことなく、直ちに上位レベルのカードを当該選手に与えることができる。

・グリーンやイエローが与えられた場合は、最大で2分間退場(相手チームが得点した場合は再入場可)を意味する。

・3枚目のレッドが選手に与えられた場合、2分間が完全に経過するまでは、

当該選手又は他の選手はコートに戻ることができない。

  ・グリーンカードの枚数(他のカードも同様)は、リセットされない。

 

確認事項 

 

⑴ 意図的な反則又は危険な反則を繰り返し犯した選手

 

⑵ ゴール・ペナルティ・ショットの原因となる意図的な反則又は危険な反則を犯した選手意図的な反則(違反となる行為を避けようとしていない)が繰り返された場合、危険な反則(相手選手の腕、頭、身体に重大な接触があり、怪我の原因となる可能性がある)が行われた場合にサンクション・カードが適用される。

サンクション・カード・システムの導入に伴い、リーグ戦において勝ち点が同数のチームが複数ある場合、①得失点差、②総得点、③直接対決の結果、④フェア・プレイ、⑤再試合/(抽選)の順で順位が決定されるが、④フェア・プレイの考え方が次のとおり変更となった。

 

 以前  2019年~と 改正  2022年~ の比較

  省略

 与えられたカードの点数がより少ないチー ム

(イジェクション・レッド・カード25点/枚、

  グリーン、イエロー、レッド・カード各5点/枚)

イジェクション・レッド・カード

 

・イジェクション・レッド・カード 与えられた選手は、試合の残り時間は 全て全て退場となり、当該試合の次の1試合にも出場することができない。

 ・イジェクション・レッド・カードが適用される場合、3枚目のカード(レッド→ノーマルレッド?)と区別するために、審判は左手でレッドカードを握り持ち、右手も握って両手で自分の顔面上でバッテンの形をつくる。 そして、「イジェクション・レッド・カード」と口頭で伝える。

 ・イジェクション・レッド・カードは、非常に重大な反則が試合に行われ 

  た場合に認められ、選手は試合の残り時間全てが退場となり交代する  

 ことはできない。

 

 

カード・システムの以前と改正比較参考表

   以前2019年~と 改正 2022年~

  省略

 

1試合で与えられるカードは次のとおり。

 選手: 1枚目グリーン・カード、2枚目イエロー・カード(イエロー・カード2枚→レッド・カード)

チーム:グリーン・カードは3枚まで(4枚目からは自動的にイエロー・カード)

 

※大会中にイエロー・カード3枚を与えられた選手は、自動的に次の1試合は出場停止。

※試合時間が残り1分となった場合に適用されるカードは自動的にイエロー・カード。

 

・イエロー・カードが与えられると最大2分間退場となるが、相手チームが得点すると再入場できる。

・ゴール・ペナルティ・ショットが与えられると2分間経過しないと再入場できない。

 

・グリーン、イエロー・カードが与えられると最大2分間退場となるが、相手チームが得点すると再入場できる。

・レッド・カードが与えられると 2分間経過しないと再入場できない。

・選手に対する個人攻撃を行う者

・3枚目のカード(レッド) が与えられた結果、争い  が生じたとき

・選手を現に負傷させた、または負傷の危険性があるような「意図的な反則」、 

 「危険 な反則」を繰り返し、試合 に大きな影響を与える判断される者

・意図的な反則又は危険な反則を選手が繰り返し犯した選手

・ゴール・ペナルティ・ショットの原因となる意図的な反則又は危険な反 則を犯した選手

・審判がアドバンテージを適用している間に、意図的な反則又は 危険な反則を繰り返し犯した選手

・フリー・ショット、コーナー・スロー、サイド・スロー、ゴール・スローを試みる相手選 手のカヤックに対して意図的に

 接触した選手

・審判の判定に対して、繰り返し異議を唱える者

・相手チーム、競技役員に対して下品な言葉又は暴言を吐く者

・審判、競技役員、相手チームへの不必要で不適当な発言、

・その他スポーツ精神に反する行為を行う者

 

 

グリーン・カード      

プレイに対する警告のため。

  ⇒ 2分間出場停止 (このときをパワープレイ中という)

 相手チームが得点すれば2分を待たずに出場できる。

 ・2分間の計時は、タイムアウトのときやハーフタイムのときは、カウントされない。

 ・同じチームの選手2人がグリーンカードを与えられているとき、相 手チームが得点をしたとき、1枚目のグリーンーカード者が解除される。 2枚目のグリーンカード者は、次の得点があるまでか、2分経過後に解除される。

 ・不必要な審判への口頭での会話。

  →     監督またはキャプテン(腕章)は、

 

(1)ハーフ・タイムまたは試合が終了したとき、

(2)コート外にボールアウトしたとき以上の場合のみに質疑が許される

☆その他の時は、違反と判断される。

     (その他のメンバーは審判に話しかけることも禁止)

  

グリーンカードの例

 危険なプレイ
    ・△転覆した選手が、起き上がろうとしているときに、頭と両肩が水上に上がってくるまでタックルした。

      ・ハンドタックルで頭部や女子の胸をタックルした。

 

 ゲームの状況に大きな影響を及ぼすような意図的なスポーツマンらしく  ない行為。
・相手チームの選手の手から離れたれたパドルの上を故意に艇でゆっくり通過したり、パドルで戻りにくいようにする。
・敵側にボールを渡すとき、故意にボールを遠くに投げたり、取り に行く進路の邪魔をして、より時間がかかるような行為をする。

 ・ハンドタックルをボールを投げた終えた選手やボールを持ってい ない選手に行い

攻撃の時間稼ぎや人数を減らしたりする。

・得点後のリスタート時に明らかな遅延行為が作為的と見なされる 場合(せいぜい得点後から15秒まで)。

 嫌がらせ行為

  ・サイドラインスロー、コーナースロー、ゴールラインスローなどを 試みる選手に対して、カヤックを接触させてる行為。

 

報復

   ・自分も受けたからと主張し、パドルを手に当てる、カヤックを身 体に当てる。
・下劣(下品-下ネタ的)な言葉や暴言(冷静な状態で他人を傷つける乱暴な言葉)。

 ・監督、またはチームスタッフが試合中にコーチエリアを離れた場合。

  ・サイドラインスロー、コーナースロー、ゴールラインスローなどを 試みる選手に対して、カヤックを接触させてる行為。

 ・ゴール・ペナルティ・ショットのときに、ショットをする選手とキ  ーパー以外の無関係な選手が6mライン以内に入った場合の選手やジョスルを行った(始めた)選手。

  イエローカード 

⇒ 2分間出場停止(このときをパワープレイ中という)

相手チームが得点すれば2分を待たずに出場できる。

 ・2分間の計時は、タイムアウトのときやハーフタイムのときは、カウントされない。

 ・ゴールペナルティショットの原因となる反則を犯して、イエローカードを受けた選手の場合は、相手の得点が決まってもイエローカードは 解除されず、2分間退場である。   

・同じチームの選手2人がイエローカードを与えられているとき、相手チ ームが得点をしたとき、1枚目のイエローカード者が解除される。2枚目のイエローカード者は、次の得点があるまでか、2分経過後に解除さ れる。

・グリーンカードを既に解除になった選手が反則のとき

 ⇒ イエローカード

・1枚目のグリーンカード保持者が意図的または、危険な反則をした場合 

 ⇒ レッドカード

  

イエローカードの例
・用具の交換を交代エリアでやらなかった→オーバーメンバー
・レフリーの決定に繰り返して(2回以上)異議を唱えた。
・卑劣(能力もない劣った人間扱い)な言葉や罵倒(感情が高ぶり大声で      非難したり怒鳴ったり悪口を言う)。
・危険な違反となるプレイが意図的で繰り返し行われた。
・ハンドタックル禁止の者や禁止されている競技場所(プールサイド側1m   以内プールサイドに向かって)で行った。
・両手でハンドタックルをした。
・パドルを人に故意に向けてバットや、槍のようにふりまわす。
・パドルで人に故意に叩く( 頭部、顔、胸)。
・得点後のリスタートのときに、守備側の選手が開始時に身体が自陣に戻っていないのに、ボールを触ったり競技に入った。
・キーパーがゴールを阻止するためにパドルを投げた。
・6m以内でシュート体制に入っている選手にパドルでたたく。
・ 控え選手が同時にゴールライン上にいたならば、
      ⇒ 審判は、6人以上でゲームをしたと判断し、タイムアウトのシグナル➐と 笛を3回吹く コートから出た競技者へ「イエローカード」を示し⓱、控えの選手は入場できない。

  レッドカード 

 ⇒ 残り時間の全て出場停止  試合時間を止める。

・2枚目のイエローカード解除選手。     ⇒ レッドカード。
・ハンドタックル禁止の人にボールを持っていないのにハンドタック  ルをした。
・シュートする選手に背後からその選手に向かってパドルを投げたり、 叩いたりする。
・個人攻撃が行われる場合 
・他のカードと関係なく、試合結果を左右すると審判が判断した意図 的で、危険な反則に対して与える。    
  ・繰り返し続けて反則をする。
  ・暴言を直接リフリーに吐く。
   ・攻撃をされているチームの控え選手がボールを止めたり、ゴールを 阻止するためにパドルをボールに向かって投げた場合は、  ⇒ パドル操作違反⓬の反則である。           ⇒ 相手チームに得点を認め、笛3回で、カート提示⓱赤色          該当選手に対して、レッドカード。
 (その試合終了までの時間の出場禁止)。
  ⇒ ボールがあった場所から相手チーム。

(案)反則の深読み
重複反則とカードのまとめ                  

 反則→反、グリーンカード→G、イエローカード→Y、レッドカード→R、  イジェクションレッドカード→I  
    反則→1 G→2、 Y→4、 R→6、 I→  8ポイントとして考える
(ただし、3→G   5→Y    7→R   9~→I   と判断)  

具体的な例
ボール                                                                

・敵側にボールを渡すとき、
    故意にボールを遠くに投げる→ G、
 取りに行く進路の邪魔をして、より時間がかかるような行為をする。→G
 
・敵側にボールを渡すとき、
    故意にボールを遠くに投げて(→G)、

 取りに行く進路の邪魔をして、より時間   がかかるような行為をする(→G)、
 よってG+Gと考え⇒Y   と判断
               2+2=4  ⇒Y↑

  ・スローを得るため敵のカヤックに当てて、サイドラインスローを得るのは、合法だが同じ選手が何度(3回以上?)も繰り返すのはグリーンカード(G)を与えるべき。   →G
・スローを得るため敵のカヤックに当てて、サイドラインスローを得るのは、合法だが同じ選手が何度(3回以上?)も同じ選手に繰り返す(2回以上?)のは報復と見なす。→G
・スローを得るため敵選手の身体に軽く当てて、サイドラインスローを得る  のは合法だが、同じ選手が何度(3回以上?)も繰り返す。→G
 

パドル
  ・自分も受けたからと主張し、軽く故意にパドルを身体に当てる→G

 

 ・パドルで、敵の選手の身体をたたく、押さえる、押し進めたなどのとき→G

 

・故意に、パドルを(頭部、顔、耳、手)に当てた(接触した)場合          →Y

 

・パドルでボールを殴打した(野球のバットように振り回して打つ)。    →G

 

・パドルを振り回し、他の競技者を危険にさらし、→G
   人に当てた場合              →Y
   よってG+Yと考え  ⇒Rと判断

              2+4= 6  ⇒R↑

 

 

ハンドタックル

 

1.ボールを持っていない(支配していない)選手へのハンドタックル。
         →反則
 ・ (2回目)。→G
 ・ (3回目)。攻撃を遅らせる/その選手への報復。→Y

 

 2.攻撃の最前線に進んでいるボールを持っていない(支配していない)選手へのハンドタックル。
     →チームの攻撃を遅らせる意図があると判断し→G

 3.パスした直後のボールを持っていない選手へのハンドタックル。
・→反則で攻撃を遅らせる意図と判断。→G
・同じ選手に繰り返せば、その選手への報復。→Y

 4.負傷のリスクが高い胸と頭部に対してのハンドタックル
  ・通常は反則だが、より厳しい →Gにすべき
・すれ違いざまのパンチのようなハンドタックルでは、さらに危険になるので→Yにすべき 
 

5.ハンドタックル禁止の人(反対側の直近に艇やプールサイド)でのハンドタックル

 6.ハンドタックル禁止の場所(反対側の直近に艇やプールサイド)でのハンドタックル
     反対側の直近に艇→反則+とても危険→G
      プールサイド→反則+とても危険→G

 

・複合反則の例                                          制裁
パスした直後(ボールを持っていない)の敵選手に、    グリーン2ポイント
両手でハンドタックルを、 

 イエロー4ポイント

 腹に押したら、      反則   1ポイント                                                 計    7ポイント
       よってG  + Y  +反と考え ⇒Rと判断                           2 + 4+1 =7⇒ R↑                    → レッドカードと判断。

カヤックタックル
 6mエリア以内とボールの3m以外で、→反則。
  しかも、艇の横(コックピット付近)を80°~100°の角度で、
   タックルした。→反則
       よって反+反と考え⇒Gと判断             
                      1 + 1=2⇒ G↑
さらに、艇が相手の身体(腕は含まない)に当たときは、とても危険→G
     よって反+反+Gと考え⇒Yと判断。        
                    1 + 1+2=4 ⇒Y↑             

 

 

 ⑧タイムアウト

 

(審判は、ゲームを止められる)
・施設や装置の故障により、競技続行で不公平等が生じる場合。
・転覆中の者や沈脱者が、危険な状態のとき。
・沈脱者の装備が競技の妨げになる場合。
・パドルや用具が破損し、公平な競技続行が不可能な場合。
・ケガ人が出た場合。
・レフリーボールの場合。                      
・ゴール・ペナルティ・ショットの場合。
・カードを与える場合。
         以上 全て
   ⇒  審判は、タイムアウトのシグナル➐と 笛を3回吹く。

⑨ 審判の判定

 審判と副審が異なるシグナルを示した場合は、タイム・アウトをとって協議することとする。それでも合意がえられない場合は、主審が最後の決定を行う。
 
 

⑩ 審判に対する質疑

監督またはキャプテン(腕章)は、
(1)ハーフ・タイムまたは試合が終了したとき、
(2)コート外にボールアウトしたとき
 以上の場合のみに質疑が許される
☆その他の時は、その他のメンバーも話しかけることは禁止。ただし、その質疑内容は、端的なもののみ。
       端的な例 「パドルが近い」、「〇番がオブストラクトをしている」等。
  結果、判定は変更や無効とはならない。審判は理由を示すのみとなる。
   ⇒違反したチームの監督及びチーム・スタッフの全員に対して1枚の  グリーン・カード(シグナル➐笛を3回吹き、カート提示⓱緑色 )。

 違反が発生したとき、または試合が次に中断したときに与えられる。
 監督及びチーム・スタッフに与えられたグリーン・カードは警告を意味し、退場を求めない。

 グリーン・カードによる警告を受けた監督又はチーム・スタッフが、
 再び、コーチ・エリアを離れた場合、イジェクション・レッド・カードが与えられる(シグナル➐、笛を3回吹き、カード提示⓱赤色を左手で持ち両手で、自分の顔面上でバッテンの形をつくる)。

 ⑪ 試合終了 
 

・試合中、選手が2名になったときは、試合終了となる。得点はその時点の得点。
 ・終了時は、タイムキーパーが終了と言い、シグナルを出した時点である。  主審がホイッスルを吹き出した正にその時ではない。   ただし、ボールが選手の手から離れていて、ボールが空中にある場合は、      ボールは落下地点まで効力を持つ。
 ・ゴールペナルティショットが試合終了直前に与えられた場合は、ショットを行った後の以下の4つの場合で試合終了とする。
   ゴールしたとき、
   キーパーがブロックしたとき、
   ショットがゴールフレームに当たって

  リバウンドしたとき、
    ショットが外れてコート外に出たとき、

8.ハンドシグナル  

全ての図は、選手側から審判を見ているとする。

以下、省略

 

付録 

2020年の宝塚プール練習会にて

反則問題 Q&A

 

Q  1/26の問題  今日の他チームのNさんのプレイです。
 パスを受け、ゆっくり50cm程前にボールを投げてパドルで漕いで1回ドリブルし  ました。
 そして、パスをするために止まり、パスコースに迷ってしまいましたが、止まってからギリ5秒以内でボールを放してパスをしました。いかがでしょうか?

A 前回1/26の答え
   ドリブルは1m(リリースポイント)以上なので、パスを受けた時点からの時間カウントしなければならなくなります。
   したがって、5秒間所有となります。

同様に先日も他チームのМさんは、手に届く範囲にあるボールをそのままにして、   艇を90°度程方向転換をしてから、ボールを取り、ゆっくり見定めてからパスして  いました。

Q  2/2の問題  コーナースローをするとき、スローする位置とつけるところはどこ?

A  前回2/2の答え
   艇をそのコーナーに付ける。
   ただし、プールの場合で、サイドのスペース等が無い場合は、
  兵庫県では、艇の先を相手サイドに向け、コーナーのマーカーに片手が届く範    囲としている。概ね1m。

Q  2/9の問題  ゴールキーパーであるための条件って何?
 
A  前回2/9の答え
  ボールをキープ=保時(ポゼッション)しているチームは、ゴールキーパーの存在   は、ありません。
  敵がボールをキープしていて、味方のゴール下かその中央1m以内にいる人で     す。
  もしも、2人いる場合は、ゴールに最も地い人がキーパーと判断。
パドルを上げている上げていないに無関係です。


Q  2/16の問題 
  開始時の1対1のボールの奪い合い時に、ボールが艇に挟まれ、
  3m以内で飛び跳ねた場合に、この2人以外の人がボールを奪った。
  さて判断は?

A  前回2/16の答え
  このとき、この2人はどちらも、パドルでもや手でもボールにタッチしていません。 また、艇でボールを保時(ポゼッション)していません。この場合は、
・3m以内でボールが飛び跳ねた場合に、この2人以外の人がボールを奪ったら、
 反則になります。スタート時の反則。  
・3m以上でボールが飛び跳ねた場合は、他の選手が触れても構わない。
・しかし、とても遠くに飛んでコート外に飛んだ場合は、レフリーボール。

 
Q  2/23の問題   
得点を入れられた後で、
すぐにリスタートし、速攻をしたいが、その時に注意すべきルールは?

A  前回2/23の答え
・相手チームが3人戻れば、審判がリスタートの笛を吹くことができる。
・味方チームの一人は敵の3人目が戻る寸前に、センターライン上に身体を付け(自  陣側でも可)、ボールを肩より上にリフトアップして静止し、準備ができていることをア ピールする(相手チームは1m以内に入ってはいけない⇒パドル違反)。他の味方選 手は艇の先端が相手コートに入らないよう待機する。
リスタートは、(1m以上投げなければ⇒5秒以内にもう一度⇒やらなければ5秒ルー  ル違反) 1m以上投げる。このとき、まだ自陣に戻っていない相手チームが、プレイ  に参加したとき(敵の陣地側)は、イエローカードになる。←これを狙って相手の人数 を減らすこともできる。


Q  3/1の問題
 沈脱してしまったとき、注意すべきルールは?

A  3/1の答え
・本人は、ボールに触らない→ホールデングとして、相手ボールになる
・本人は、全ての装備と共に出来れば、ゴールラインから出る。→選手交代と同じ扱 い。
 もし、サイドラインから出れば、→ボールデットのときまで、ゴールラインで待ちそこから入れる。
・装備が残ってしまった場合で、試合を続ける上で妨げになる場合は、→相手ボー    ル、
・危険な状態でない限り、チームは手助けをしない。プレイオンの状態。
・危険な状態のときは、審判がタイムアウトを取り、相手チームボールでスタート。

Q  3/8の問題
  ハンドタックルを行っても良い身体の部位は?

A  3/8の答え。
・背中、上腕(肘から上)、肩の横から後ろ、脇。
 ボールをキープしている(持っているときと手の届く範囲で支配している場合)敵に 対して、オープンハンドで片手で、タッチして押す感覚。


Q  3/15の問題
レフリーボールはどんな時にでるのか?

A  3/15の答え。
・ボールの取り合いで、5秒以上癒着状態のとき。
・敵同士の艇に挟まれたボールがコート外へ出たとき。
・負傷者が出て、どちらのボールかを判断しにくいとき。

Q  3/22の問題
  ゴールラインスローの位置はどこか。

A  3/22の答え
  自陣側の出場選手の1人が、艇の一部がゴールライン上であれば、どこからでも    可。


Q 3/29の問題
  選手交代時の反則はどんな時で、どんなペナルティが与えられるか?

A  3/29の答え
  2人が同時にゴールライン上にいたならば、 審判は3回笛を吹きタイムアウトの      シグナルで、 コートからでた選手にイエローカード(2分間退場)。
   また、控えの選手は入場できない。
   ボールは、ボールがあった場所から相手ボール


Q  4/5の問題
  パスした直後にハンドタックルをされた場合は、反則かどうか? 反則ならばどんな  ペナルティが与えられるか?

A  4/5の答え
  パスした直後なので、ボールを持たない人にハンドタックルをしたので、反則。
 また、攻撃を遅らせる意図があるとも判断されるので、グリーンカードを与えるべ   き。

 

 

2021.6.

 追加、キーパーチャージの際の指摘を受けました。


 下記の通りです。 今後 注意していきましょう!

 

キーパーチャージがあった場合、
 ボールはキーパーに戻してからスタートしていますが、

 競技規則71.5の2行目
 反則が発生した時ボールがあった場所、反則を受けた側にアドバンテージがあ  る場合は、そこからスタートになります。

 ボールをキーパーに戻すと、アドバンテージを消す行為とみなされるカードが出る  場合があります。

 反則をしたらボールをそこに放置すること。

 

あとがき

 

 このルールブックは、ICFルールが基本になっていますが、今年のJOCルールの改訂により、見直しを進めたものです。
      新ルールに対しての理解不足な点や判断の見誤りがあるかもしれません。
 また、慣例的に行われてきたものや不適切なものや意味不明のもの判断に困るもの、クラブの私見や提案なども含めて記載しています。
  
また、誤字、脱字、表現の誤り、ルールの解釈の誤りなどもあるかと思います。細部までわかりやすい言葉でルールを確認することで、フェアプレイに徹して、競技することができると考えていますので、細部まで確認して頂き、ご指摘、ご意見などの返答なども宜しくお願い致します。

        
宝塚カヌーポロクラブの  チームプレイは、競技規則を守り、自分と他人にも平等意識で、他人に 礼儀と尊敬できる行動ができる心を持ち続けることです。

     具体的な行動指標としては、自分と他人を平等に接すること。他人を責 めたりせず、フォローできなかった自分をさらに高めること。また、自 分を驕ったり自慢したりしないことです。
      
交流のある他のクラブも同様に、いつも感謝の思いで、純粋にカヌー  ポロを楽しくプレイし続けたい気持ちで活動しています。
      
      今後とも宜しくお願い致します。

     2022.8. 1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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